堺DARCは依存症回復リハビリ施設です

ダルクとは、薬物に依存している人たちが、薬物依存から回復し、
社会的にも回復したいという人たちの手助けをする”リハビリ”施設です。

依存症とは?

依存症(嗜癖行動ということもあります)とは一言でいうと、「自分の意志や精神力ではその行動をコントロールできなくなる病気」です。いったん依存症になると、自分では止めることはできませんし、家族がどれだけ本人を監 したり愛情を注いでも、それだけでは決して改善しない病気です。薬物依存症というと、違法薬物を思い浮かべる方が多いかと思いますが、アルコールや処方薬・市販薬も薬物依存症です。最近ではこのような違法性のない薬物の依存症が増えていることが知られています。

依存症のメカニズム

酒やギャンブル、買い物などの行為は「気持ちが良い」「嫌なことから解放される」などといった快感が伴います。快感を伴う物質や行動は「脳内報酬系」という神経回路を活発化させますが、この状態が常に続くとちょっとした脳の刺激によって「その物質を使いたい」「その行為をまたやりたい」という欲動がおきてくるようになってしまいます。 言い換えると「脳が自動的に物質や行為を求める」わけで、もはや個人の意思の力や精神力などのコントロールは不可 となります。この強迫的な欲動は使用頻度が増えたり、使用頻度が少なくても強い刺激を得たりすることで強くなると考えられています。時として、欲動によって引き起こされた行動の記憶は自分が本当にしたかった自分の意志に基づいた行動にとって代わり脳の中で自動的に正当化されてしまいます。 自分のしたかったことが、依存物質を使う事にすり替わってしまうのです。これは恐ろしい事です。本人にとっても最初は不可解ですが、だんだんと当然の事となり、依存なしでは生きる事が困難にさえ感じていきます。依存症とはつまり、このような脳の病気です。

依存症の恐ろしさ

いったん脳に形成された依存の記憶は、一生治りません。たとえ、何年か止めていたとしても、再発したらコントロールは不可能です。それは脳の病気だからです。依存症の回復には、時間もかかり、さまざまな障がいが伴います。その状態を乗り越えて生きて行くためには依存症 同士が出会い、励ましあい、互いに癒しあう場所が必要です。

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